GII参加報告

先日、カンファレンス、グローバル・インプロヴィゼーション・イニシエイティブ(Globel Improvisation Inisiatative) に参加してきましたので報告します。
場所はロンドンのミドルセックス大学。4日間の開催でした。

主催は「キース・ジョンストンの自伝」著者のセレサさんやイギリスの劇団「Improbable(インプロバブル)」。この劇団はインプロだけではなくオペラへの進出をしたり、オープンスペーステクノロジーを用いて、演劇人たちと議論を行ったりと多岐に渡る活動をしています。

 

 

メイン会場はこんな感じ。

前方にステージがあり、広々として吹き抜けのある気持ちのよいスペース。パネルディスカッションなどが行われました。

 


幅広い発表

さてカンファレンスの内容はざっくり以下。

<最初の2日間>

1)パネルディスカッション

  ジェンダーに関して、これからインプロはどうなるか、教育に関するインプロなど

2)研究や実践活動の発表

  気づき(全体のテーマ)・マインドフルネス・イエスアンド・テクノロジーとインプロなど

3)ワークショップ

  ベーシックなもの〜企業研修向けのもの〜パフォーマンスのためのロングフォームまで多様。

4)マエストロ公演

<後の2日間>オープン・スペース・テクノロジー参加者全員が主体となり、さまざまな議論やワークショップを行う

テイトモダンがインプロのワークショップを行った実践報告。

 

ドイツのグンタ教授のレクチャー。カメラ目線のポール・ジャクソンさん。

となりはバーバラさん。

 

南アフリカのペトロ教授によるレクチャー。

 

テーマは「インプロとマインドフルネス」。

 

 

AIを用いたインプロの試み。

 


さまざまなヒトとコト

参加者は把握できていないのですがおそらく100-150人ぐらいかと。

多種多様な人たちが参加していました。

 

多くのAINのメンバーが参加していました。

元代表のポールさんや現在代表のバーバラさん、アンジェリカさん、

NYのサリー・ソルトさんやホルツマン教授など。

 

さらに国際的に著名なインプロパフォーマーであり指導者のランディ・ディクソンさん、ダン・オコナーさん、パティ・スティルスさん。

 

「レジェンド」と言われるキースと同世代の先輩たち、若い研究者、パフォーマー、ダンサー、教育者、福祉関係者など。

 

カメラ目線のホルツマン教授。

 

レジェンドたちと次世代のメンツ。撮影会。

 

マエストロ。演出はパティとフィルム(improbable) 

 

もちろん公演終了後は、パブで乾杯です。

 


オープン・スペースが始まります

フィルムが丁寧にやり方を説明します。

 

中央に用紙が置かれ、テーマを思いついた人は、用紙に書き込みます。強制的ではなくて、あくまでも「やりたい」と思った人のみ。でもぞくぞくとみんなが中央に集まります。

 

 

用紙に書き込んでいる様子。外で見ててもいいし、積極的に手をあげてもいい。

 

それぞれから出たテーマをボードに貼ります。

色の付箋には「開催場所と時間」が書かれています。

 

テーマは多種多様。例えば、、。

  • インプロを教育にどのように活かしたらいいか
  • 認知症患者とインプロ
  • リアリティとは何か
  • ファニーだけではないインプロに関して
  • より良いコミュニティをつくるにはどうしたらいいか(インプロのコミュニティではなく)
  • とにかくゲームで楽しもう!
  • インプロのダンスをしよう
  • 子供の創造性を助けるにはどうしたらいいか
  • インプロと大学
  • リフレクションに関して
  • 誰のためにインプロをやっているの?
  • なぜインプロやってるメンツは白人ばっかりなの?
  • 6ステップのストーリー作成法
  • インプロのどこが好きなのかを語り合おうetc. 

 

各自が各テーマで、それぞれの場所で議論スタート。

 

 

集合場所はそれぞれの旗のところ。すべてが動物のマークになっているのが素敵。

 

あまり写真は撮れませんでしたが、20年以上にもなる付き合いのインプロバイザーたちも多く、彼ら彼女らとの再会は感慨無量でした。

 

またこれだけの世界中の人たちがインプロを愛し、先輩の偉業をリスペクトしながら、さらに交流し、広げ深めていこうとしている姿に接して、日本にいるときは「もうダメだ。もうやめよう」と思うときもあるけれど、「わたしもがんばろう」と思った次第です。

 

日本の人たちにも、この雰囲気をおすそ分けしたい。

英語大変だけど、もう少し日本人がこういう場に参加できるといいのに。そういう気持ちにもなりました。

 

GIIは2年に1度のペースで開催されるそうです。

また参加したいな。