老害に気をつけよう。

わたしがあるワークショップに「一般参加者」として参加したときのこと。

「もう終わります」という時間になっているのに、えんえんと持論を話し続け、関係のない観点からの質問をぶつけてくる参加者の老人がいた。

あ、このワークショップは、演劇やインプロのワークショップではなくて、討論して問題を解決するようなワークショップだったんだ。だから、みんなが少しづつでも「話す」という経験が大事なものだったんだけど。

ワークショップは限られた時間だし、今日みたいに大人数のときは(たぶん60人ぐらい)、できるだけ話していない人にも時間をあげたほうがいいのではと参加者のわたしは思った。まだ一言も話をしていない人がたくさんいたよ。

でもその老人は、「では意見をお願いします」というファシリテーターの話を遮って「ちょっとまって質問なんだけど」と言って止めてしまう。

そこは質問じゃなくて、自分の意見をいう時間で、まだ一言も喋っていない人もいるよ。

でもその老人は、何度も何度も止めて、質問をくりかえす。どうしても話したいことなんだろうね。気になるんだろうね。

もしその質問が「なるほど!」と思えるものなら歓迎できるんだけど、どう考えても「理解不足」からくる質問。話を聞いていない、考えていない。しかも、その人が演劇の研究者だってことも知ってるよ。

偉い人だからか、だれも彼の話を止めない。止められない。

正直「老害」だと思った。

みんなの時間を独り占めしても気にしない。やりたいようにやればいい。そういう考え方の人っているよね。

若い人なら、それなりにカッコいいかもしれない。「おい、話の辻褄があってないぞ」って周りも突っ込めるし。

でも老人のロジックのない自慢話ほどカッコ悪いことはない。

誰も止められないんですよ、年上の人たちの話を。日本人は。心のなかで「なんじゃこのおじさん」と思っていても、口に出すことはできないんですよ。

・・・・

自分も気をつけよう〜。

老害にならないように。

発言するときは、少しでもましなことを話せるように自分を訓練しよう。

まずは勉強を怠らないことだな。

本当に「素敵な老人になっていく」って大変なことですよ。