マディソン4日目

朝から夕方まで認知科学の発表を聞く。
滝に打たれるようにアカデミアの発表を受け続ける。この学問領域の超トップの人たちの話を身近で聞き、存在を目の前で認識する。

ライフタイムは有効期限あり。どこに行くのか分からない道をむやみに歩くよりも、一度最先端まで行ってみて、最先端と自分との距離が分かってから歩いたほうが、そこまでたどり着ける可能性が高くなるだろう。特にその先に行きたいのであれば。

それにしても。お恥ずかしい話だが、今回の学会でアカデミアの発表を浴びるように聞いて、ようやく気が付いたことがある。それは「わたしはまだ巨人の肩に乗ってさえいない」ということだ。ちゃんと巨人を存在させなくては、その先のことを言うことなんてできない。もちろん修論でも先行研究をあたり、自分なりの巨人を作ったつもりだった。しかし自分が作った巨人は、小指くらいの大きさしかなく、先人たちが築いたカケラぐらいしかない。

また私は巨人の作り方をよく理解していなかった。今回、多くの発表を聞いて、多少は巨人の作り方を理解できたような気がした。まだモヤモヤしているけれど、ここにも私がまだ知らない何かがあるような気がする。自分の巨人作りに大いに役立てたい。

それにしても。こういうことは、大学院に入学する前に、当然知っておかなくてはならなかったことだろう。普通の人たちは知っているのだろうか。わたしは博士課程2年目にようやく気がついた〜(冷や汗)。こればかりはどうしようもなく、できる限りのことを自分のペースで理解していくしかできないんだよなぁ〜。

こんな人でも大学院生として生きていけるんだ(今のところ)と笑っていただければと思ひます〜。