Day9:自己中な男子、入れない女子。

その後、大急ぎでシアターに戻り(今度は正しいバスに乗れた!)、日曜日のショーに出演していたモリーにインタビュー。モリーは一見ただの「おばさん」に見えるけど(sorry)、実はPhDを持つ教員だった!実は、彼女はインタビューを受ける前に私に長いメールを送ってきた。そこには、このショーが彼女にとって、いかに不本意でつらいものだったのかが書かれていた。そこまで傷ついたのかと正直びっくりした。
 
彼女が出演したショー(ハロルド)は、お世辞にもよいとは言えないものだった。若い白人男性6人+シャイな女性2人という出演者だったのだが、ほとんどのシーンは、若者らが次々に登場して、早口でまくしたてるようなスピードで進んでいく。明らかに女性たちはシーンに入っていけない。彼らの目前に、モリーが立っているにも関わらず、気がついていないのか、完全に無視しているのか(このショーに関しては、すでに反省会のときに演出家から「アメリカのインプロにありがちな、白人男性主導の女性無視の問題があるよ」と指摘されていた。男性だけのインプログループは不健康とキースも強調している)。
 
このビデオを見ながらのインタビューを通して、彼女は「いい悪い」ではなく、何が起こっていたかを把握したようだった。冷静に振り返れて良かったと何度もお礼を言われた。お礼を言わなくてはいけないのは私のほうだったが、このインタビューが研究者だけの利益になるのではなく、インタビュイー側にも良い体験になっていることが、今回の調査を通して感じられた。