昨日は10:30からの「シアタースポーツ」に飛び入り出演しました。
それは10:00PMごろのこと。
(つまり本番の30分まえ)
8:30のテネシーウィリアムズのショーが終わって楽屋に行くと、大好きなインプロバイザーのスージーが。
ゆり:わーい!久しぶり〜!
スージー:オーマイゴット!You are here!
ハグ。しばし雑談。
スージーは古株メンバー。
とても気さくで元気でパワフルな女性インプロバイザーで、いつもオープンに接してくれます。
スージー:ところで今夜のシアタースポーツ出ないの〜?
ゆり:え、わかんない。出てもいいけど、出たいプレーヤーがたくさんいるんじゃないかな〜。
スージー:今日は3人チームだから、1人入っても大丈夫だよ。
はい、ここにサインして〜
シアタースポーツに出演する人のリストにサイン
ということで、あっさり出演が決定。
その後、ぞくぞくと楽屋に集まってきた出演メンバーと挨拶。
相手チームのキャプテンのロンは昔からのお知り合い。
でもそれ以外のメンバーはみな新しいメンバーです。
そして本番スタート。
そう、こちらでは、
ウォーミングアップなし
相談なしで、とつぜんシアタースポーツが始まります。
どんなゲームをするのかは、本番のそのときのリーダーが、舞台上で決定します。他のメンバー(同じチームの)は、舞台でリーダーが観客に説明することを、その場で聞くことになります。
リーダーは順に代わります。でも、その代わり方(誰が次のリーダーになるか)も決めずに、そのときにやりたい人が自主的に舞台に出ていきます。
インプロする筋肉が育っていて、インプロのランゲージを理解していれば、どんな人とでもパフォーマンスをすることができるのがインプロの面白いところ。よく知らない人とでも、すぐにパフォーマンスができてしまいます。「楽屋入りして、名前も知らない人とチームになって、インプロのショーをする」ことを、いままで何度も体験してきました。人の性格もあるのでしょうが、わたしは割と抵抗感なく誰とでもパフォーマンスができるタイプかもしれません。
ちなみにUP(Unexpected Production)は、アメリカで初めてシアタースポーツを上演したカンパニーで、キース・ジョンストンのもっともシンプルなスタイルを継承して上演しています。(つまり2チーム出演、ジャッジ3人、MC1人)
<以下がショーの進行でした>
ラウンド1:ストーリーダイ
チームから2名登場して、シェアードストーリーをMCの指揮で行います。わたしにはリスクが高いゲームですが出演。MCのジェイが、いいタイミングでわたしに指揮をしてくれます。ちゃんとわたしの状態を分かっていて、指揮してくれているのがよくわかるところ。わたしは途中で「ダイ!」だけど、スージーが残ったので、ポイントは私たち(Duck Panch)に加算。
ラウンド2:フィジカルチャレンジ
Duck Punch=ダビング(スージーと私がシーンをやり、後の2人が声)
相手チーム=MCのコールで、身体の部分が動かなくなってしまうルールでのシーン
ラウンド3:音楽
相手チーム=ミュージカル
Duck Punch=ダンスシーン
休憩
ラウンド4:実験的なことをやる
相手チーム=ポエム/ダンス/通訳
Duck Punch=日本語シーン
ラウンド5:??
Duck Punch=お客さんに演技のボリュームを聞いて、それを使ってシーンを展開
相手チーム=ものがたりのナレーションをシェアしていく
フリーズタッグ
<振り返り>
終演後の振り返り。
ある時とない時があるのですが、今回はありました。
シアタースポーツは毎週おこなわれるので、毎回カンパニーメンバー全員がくるわけではありません。なので、振り返りの進行は、出演車の中の決められた人が責任をもってリードすることになります。
今日は、ジャッジをやったマーク。
(彼もインプロの経験が長い人。すばらしいパフォーマー!)
やったことを最初から思い出しながら振り返ります。
振り返りポイント
1)混乱したところの検証
(混乱した部分の明示、なぜそうなったのか出演者たちの意見、今後やるときはどうしたらいいかをあぶりだし)。
2)良かったところへのコメント
(良かった部分の指摘、良かった理由)
3)うまくいかなかったシーンに関して
(もし今後、このようにうまくいかないシーンがあったとき、どうしたら良いか。ホーンの使い方。タイミング。どうしたらショーをよくできるか。そのためにどのような考え方をしたらいいか。)
シアタースポーツには、「ホーン」の存在があります。
これはジャッジがホーン(パフッツ!って音がする楽器)をもっていて、もしシーンがうまく行っていなかったら、それを鳴らして、シーンを止める力を持っているのです。これはそのシーンを否定しているのではなく「うまくいかないシーンをとめてあげることで、パフォーマーを、チームを、ショーを助ける」意味があります。
ただ、上記のコンセンサスがとれていないと、ジャッジがホーンを鳴らすのをためらったり、ホーンを鳴らされたプレーヤーやチームが不快に感じたり、いろいろ感情的な混乱がおこってしまいます。古いメンバーは知っていても、新しいメンバーは知らない場合もあるし。
そういう意味で、こうやって振り返りの中で、「何をどのように考えるのか」という概念的なことをみんなでシェアすることは、1つのショーを行う上で重要なことだと思いました。
振り返りは、誰でも発言できる雰囲気。
舞台がうまくいかなくても、パフォーマー個人を責めるとか、感情的に追い詰めるとか、そういう雰囲気はまったくありません。
古いメンバーも新しいメンバーも、比較的に遠慮しないで自由にいられるし(少なくとも私にはそう見える)、また古いメンバーは、あまり気をくれせずに、率直に「こうしたほうがいいと思う」ということを、新人にアドバイスできていて、新人もわりと素直に聞いている(ように見える)。
こういうところに、カンパニーの健全さを感じます。
突然に訪問したのに、快く仲間として迎えてもらえて、とても嬉しく、ありがたい気持ちでいっぱいです。