昨日は11:00からランディと歓談。いまUnexpected Productionは、別団体が運営していた「ゴーストツアー」は「コメディフェスティバル」などを引き継いで運営しているそうな。だからめっちゃくちゃ忙しいのね。カンパニーメンバーも増えて、エデュケーションセクションをジルが担当して、スタッフがチームワーク良く機能しているよう。素晴らしい。
ランディに「ユリは最近どうなの〜?なんか面白いことやってる〜?」と聞かれちょっと口ごもった。授業やワークショップはいっぱいやってるけど、公演のプロジェクトは今のところ動き出せていないから〜(涙)。
一方、ランディは面白い地点にいた。それは「シンプル化」と「原点に戻る」こと。最近のインプログループやインプロバイザー達は「新しいフォーマット」を創ることにやっきになって(それ自体は悪いことではないけれど)、考えすぎる傾向がある。それでフォーマットがどんどん複雑になってしまっている。フォーマットを理解するだけで一苦労。みたいな。またスポーリンなど、インプロの原点とも言えるような人たちのことを勉強しない人たちも増えてきているという。たまたまスポーリンのお孫さんとの久々の出会いもあって、「原点をもう一度見直そう」という考えに至ったらしい。ランディはわたしに、デルが35歳のときに言った言葉(ワークショップで言った言葉を生徒がトランスクリプトしたもの)やシェパード(コンパスのメンバー)の言葉などを読んでくれた。驚くべきことに、そこにはインプロに関する深い示唆があった。(この文章に関しては、ランディから入手してぜひ日本語にしたい!)
さてそれに比べて、大した活動ができていない絹川は、ちょっと落ち込む。というか、プチパニックに陥る。しばし海を見ながら考える。落ち込んだときは、とにかく「書く」ことにしている。自動書記みたいに止まらずに思考をそのままタイプする。するとごちゃごちゃしている考えが、だんだん整理?されてくるように感じる。
もちろんいろいろ活動したいけれど、優先順位としては、なんてったって博士課程の研究がど〜んと君臨してる。もちろん重要であることは重々承知。ただこちらはどんなに時間があっても足りないくらいなので、それを考えると、演劇と研究の両立ができるのか不安。インプロの活動でやりたいこと、わたしができることは山のようにあるけれど、それに着手したら、研究できなくなるでしょ。みたいな。
あーだ、こーだ自問自答しているうちに、あらら?
モコモコと面白いアイデアが浮かんできたよ。
「114プロジェクト」と「104プロジェクト」と名付けた。
よし。帰国したら、どうやったら効率的に両立できるか、人に相談しよう。
ホステルに帰って昼寝。