サイモン・マクバーニー演出「エンカウンター」

忘れられない作品でした!

MUST to see this play when you are in Auckland. サイモン・マクバーニー(シアターコンプリシテ)演出の「エンカウンター」を観ました!ナショナルジオグラフィックのカメラマンが、アマゾンで「遭遇」した実話を元にした1人芝居です。観客はヘッドフォンをつけて、アマゾンの世界に没入します。多重な世界を紡いでいくストーリーテリングの緻密さで、忘れられない作品(何度も思い出すことができる)となっています。サイモンさんは日本とも関係が深いので、きっとこの作品も日本に上陸することでしょう。

My Story

わたしはコンプリシテの大ファンで。

コンプリシテが日本で初めて上演したのが、「Three lives of Lucie Cabrol」で、そのあとに上演されたのが「The street of クロコダイル」だったように記憶してる。実際はクロコダイルのほうが、先に作られた作品のようだけれど。本物の土や水、歴史を感じさせるコスチューム、嘘のない大人の演技、アンサンブルで見せていく舞台空間。それまで見ていた日本のお芝居とはだんぜん違う質だと感じた。

 

それから日本でも演出するようになって、素晴らしい作品が登場した。村上春樹さんの「エレファント・バニッシュ」とか谷崎純一郎の「春琴」とか。単純に、出演している俳優さんたちがものすごく羨ましかった。野田秀樹さんとサイモンの交流も羨ましかった。

 

今でもコンプリシテは、めちゃくちゃカッコいい舞台を創作し続けている。先日は「ガン(癌)」をテーマにミュージカル(オペラ?)を発表した。そして今回の「エンカウンター」も現在の演劇の最先端をいく水準だと思う。

 

なんでこんな素晴らしい舞台を創作することができるのか。まったくもって天才としかいいようがない。わたしが何百年も生き続けて、ず〜っと勉強し続けても、きっと同じレベルには到達できないだろう。。。

 

今でも私は「いつかコンプリシテに入団したい」と心の片隅で思っている。天才的な創作活動の一端を担えたら、どんなに嬉しいだろう。

 

そして今気がついたのだけれど、私は「いつかかっこいい舞台を創ってみたい」と心の中心で思っているようだ。