名前はダサいが、シマシマはカッコいい。
この季節にニュージーランドにいられる時は、蝶々の飼育をしています。この蝶々は、オークランドでは多分一番ポピュラーなもので、オオカバマダラという名前だそうです。
この蝶々の幼虫は、スワントプラントという植物しか食べないので、スワンプラントの葉っぱを探せば見つかるのですが、ハチによく似た虫ウァスプという虫に狙われやすく、この虫が恐ろしく強力なので、幼虫のほとんどはこの虫に食べられてしまいます。幼虫は大きくなると毒性を持つため、一定に大きくなれば狙われることはありませんが、とにかく小さいうちに狙われてしまいます。
そこで私は、スワンプラントの茂みに潜入し、マッチ棒の先より小さい幼虫を探し出し、救助して、自宅に持って帰ります。右上の写真のように、スワンプラントをカットして、そこで幼虫を飼っています。
よ〜く写真を見ると、シマシマの虫が2匹みえると思います。それが幼虫が大きくなった姿です。彼らはもりもり葉を食べて、どんどん大きくなっていきます。
そして次第に脱走するようになります。これは蛹になる場所を探しているサイン。最終的に場所を決めると、逆さになったままじっとして、そのまま蛹になります。下の写真が、蛹になった2匹です。
ここから数週間で、徐々に色が茶色っぽくなり、殻がやぶれ、そこから蝶々となったオオカバマダラが出現します。それにしても、自分の身体が変容して、まったく違う姿になるっていうのは、どんな気持ちなのでしょうか。今はただ、彼らが無事に蝶々として出現するのを、応援しています。
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