【報告その9_イエスアンド?】「イエスアンド」の議論


WHAT IS "YES AND"?

 朝から熱気だたよう土曜日。タイトルは「イエスアンドとは何か?」このセッションの司会の一人、友人のイゾルダから聞いたところ、AINはフェイスブック上会員が5000人を超え、このコンフェランスには200人ぐらいが集まっている。しかしこれだけ世界中から人が集まると、さまざまな点で齟齬が起きる。たとえば「イエスアンド」ひとつをとってみても、解釈はさまざま。そこで、今回はコンセンサスを取るために、みんなで議論することになったという。

 

 たくさんの手があがり、ものすごい議論になった。(ここでも「我々はグッドなリスナー」と言っていた人たちが、人の話を聞かず自分を主張する姿が多々見られた)でも有能な司会陣のファシリテーションによって、それぞれの「話したい」欲望はうまく消化されていった。最終的にボードメンバーからの提案(私たちは、こう「イエスアンド」を定義したいと考えています)になんとなく落ち着いた。明確な定義が決まったわけではないけれど(決めてしまうことの弊害もあるし)、「イエスアンド」を考えるきっかけになったと思う。ちなみに私の解釈「自分にイエス/相手にイエス」とか「文字面にイエスではない。ノーもイエスのうち」といった考え方は、ボードメンバーの提案の中に含まれており、自分の考え方があながち間違っていないのだなという確認にもなった。また「イエスアンド」は万能薬ではないということが、何度も強調されていた。ビジネス上/大きな災害があったときなど、「イエスアンド」では解決できないこともある。それらのケースについても、慎重に議論がなされていた。